エンジニア未経験でのスタートはきつい?成功のために必要なスキルと努力とは?

はじめに

エンジニアとしてのキャリアを目指すためには、エンジニアとして必要なスキルや知識を習得する必要があります。しかし、未経験者がエンジニアになることは容易ではありません。本記事では、エンジニア未経験者が成功するために必要なスキルや努力、ポイントについて解説します。また新卒採用と中途採用では、異なる部分もあるので分けて解説します。

エンジニア未経験者が直面する課題とは?

エンジニア未経験者が直面する課題として、主に以下のようなものがあります。

  1. 技術的な知識やスキルが不足していること: プログラミングに必要な言語やフレームワーク、データベースなどの技術的な知識やスキルが不足していることが最大の課題です。
  2. コミュニティや業界の知識が不足していること: エンジニアとして働くためには、業界の最新動向や技術のトレンドを知っていることが求められます。また、エンジニアのコミュニティに積極的に参加することで学習効率を高めることができるのでそういったコミュニティの活用方法などについても把握しておく必要があります。
  3. 自己学習によってスキルを身につける必要があること: 特に未経験からエンジニアとして働くためには、自己学習によってスキルを身につける必要があります。そのため、いままで人に教わることに慣れていた人は、自分で学習する方法を見つける必要があります。

入社前に知っておきたいポイント

エンジニア未経験者がエンジニアとしてのキャリアをスタートする場合には、新卒入社と中途採用があります。なので、それぞれのポイントについて解説します。

新卒入社で入社前に知っておきたいポイント

新卒入社の場合は、手厚い教育体制が整っていることが多く、中途採用とことなり会社での研修プログラムやOJTを通じてスキルを身につけることができます。

ただし、新卒であっても人気のWEB系の会社に就職したい場合は競争が激しいため、インターンなどで実戦経験を積む必要性が高いです。たとえ情報科学系出身であっても、積極的にインターンへ参加したり、オープンソースへ参加したり、自分でアプリケーションを開発し公開するなどの行動力がとても重要となっております。

また、歴史の浅いスタートアップなどでは教育プログラムが充実していなかったり、そもそも教育にかけられるコストがないため、新卒採用しているところが少ないです。どうしても小さい会社で働きたいのであれば中途採用者に劣らない実戦経験が求められます。

一方でSierなどの場合は、スキルよりもコミュニケーション能力や学歴などが重要です。また、人気の企業は競争が激しいため大学の推薦などを活用することも重要になります。

中途採用で入社前に知っておきたいポイント

一方、中途採用の場合は、即戦力が求められることが多いため、自己学習で何かを作ってアプリケーションを公開するなどで、スキルを証明する必要があります。また、採用されても、多くの企業では手厚い指導には、あまり期待できません。

そのため、仕事をキャッチアップしつつ、仕事が終わっても学習が不足している箇所を復習する必要もでてくるため、最初の2〜3年間はそれなりにプログラミングに時間を捧げる覚悟が必要となってきます。

最初のほうは、なかなか成果がでなかったり、人の足を引っ張っているような気がしてしまい大変だと思います。それでも、心を折らずに、学習を継続してスキルを身につけて恩返しをするという思いで頑張り続けることが重要です。

エンジニア未経験者に必要なスキルとは

エンジニア未経験者が仕事をする上で、必要とされるスキルは、以下のようなものがあります。

  • プログラミング言語の基礎知識
  • オブジェクト指向プログラミングの基礎知識
  • フレームワークの理解
  • データ構造とアルゴリズムの基礎知識
  • データベースの基礎知識

この5つについて解説します。

プログラミング言語の基礎知識

プログラミングをする上で最も基本的なスキルは、プログラミング言語の基礎知識です。プログラミング言語は多岐にわたりますが、Python、Ruby、PHP、Javaなどが初学者向けとしてよく使われています。どの言語でも間違いではないですが、Pythonを学ぶのをおすすめします。理由としては学習コストが低いことと、他と比べたとしても人気言語であるため将来性が高いからです。時点としてはPHPもそれなりに求人が多くWEB系で人気のフレームワークであるLaravelがあるからです。ただし、Laravelも徐々にシェアをPythonやGOに奪われている印象があり、将来性には不安を感じます。

オブジェクト指向プログラミングの基礎知識

オブジェクト指向プログラミングは、現代のプログラミングにおいて基本的な考え方です。ユーザー数の多いプログラミング言語の大半はオブジェクト指向プログラミングをベースにしているため、オブジェクト指向プログラミングの基礎を学習することが重要です。オブジェクト指向でなくてもプログラミングは動きますが、コードの再利用性や可読性を保つにはオブジェクト指向が必要となり、一般的な業務では、オブジェクト指向の基礎的な知識は必須と言えるでしょう。

PythonやRuby、PHP、Javaなどプログラミングを学習する際にオブジェクト指向については解説されていると思うので基本的にはプログラミング言語学習の延長線上で基本的な知識が身に付きます。ただし、なぜオブジェクト指向なのかという意図に気づくためには実際に自分で開発してみたり、人と一緒に仕事をするなかでないとなかなか肝を掴むのは難しいので、ちゃんと考え方を習得するには実戦経験も重要となります。

フレームワークの理解

フレームワークは、アプリケーションを作成する上で必要不可欠なツールです。PythonのDjango、PHPだとLaravel, RubyのRuby on Rails、JavaのSpring Frameworkなどがよく使われています。それぞれのフレームワークが持つ特性や用途を理解し、適切に使いこなすことが重要です。また、最近だとPythonはFastAPIというフレームワークも勢いがあります。上記のWEBフレームワークはどれも似たような思想に基づいて作られているため、すべてを学ぶ必要はなく、どれか一つをしっかりと習得することが重要です。

また、フロントエンド(WEBページのUI開発)に興味がある場合は、上記の基礎的なWEBフレームワークに加えて、ReactとNext.jsとReduxやVueとNuxt.jsとVuexといったように様々なフレームワークを習得する必要があり、学習コストが高くなります。もし、学習時間が少ない状況では先述のバックエンド中心のWEBフレームワークを学んでエンジニアになることをおすすめします。

データベースの基礎知識

データベースは、アプリケーション開発において欠かせない技術です。SQLやNoSQLなどのデータベースについての基礎知識を持ち、データベースを操作する方法を学習することが必要です。基本的にはSQLを使ったリレーショナル・データベースを最初は学べば大丈夫です。具体例を挙げると、MySQLやPostgresSQL、SQLiteなどがあります。学ぶとするならMySQLが無難です。PostgresSQLも悪くはないですがMySQLよりもシェアが少なかったり、わずかですがドキュメントも少ないのでMySQLのほうがおすすめです。SQLiteは簡単に入門する程度には良いですが、実務で使う機会はほとんどないのでおすすめしません。

データベースですがかなり奥が深いので学ぼうと思えば、いくらでも学ぶことがあるので、まずはSQL文に慣れたり、セキュリティ上抑えて置かなければならない、SQLインジェクションなどの基本的な知識を身につけるようにしましょう。

データ構造とアルゴリズムの基礎知識

データ構造とアルゴリズムは、プログラミングにおいて基本的な考え方です。これらの基礎知識を理解することで、より効率的なプログラムを作成することができます。この知識があることでデータベースにインデックスを貼るとなぜ早くなるかであったり、重たい処理を書くときは注意すべき点についての理解を深めることができます。エンジニアになるまえに必ず必要かと問われると、悩ましいところですが、未経験者でも知っておいて欲しいと思う会社は少なくはないので、可能であれば学習しておきましょう。

完璧に習得できることよりも、とりあえず一度学ぶことが重要。

上記の知識をすべて完璧に身につけないとエンジニアになれないわけではないです。そのため、わからないところがあってもとりあえず学習を勧めて全体がある程度、理解できるところを目指しましょう。

ただし、一人前のエンジニアになるためには必ずと言って良いほど重要なスキルになります。加えて一人前のエンジニアには専門性が必要となるため、フロントエンドやバックエンドなどなにか興味を持ったスキルをエンジニアになったあとに身につける必要もあります。

スキル習得のために必要な努力とは

エンジニア未経験者がスキルを習得するために必要な努力は、以下のようなものがあります。

継続的な学習の重要性

エンジニアとして働くためには、継続的な学習が必要です。定期的な勉強会やオンライン学習プログラムに参加することで、最新の技術やトレンドを学ぶことができます。

プロジェクトや課題の実践的な経験

プログラミングにおいて、実践的な経験を積むことが重要です。オープンソースプロジェクトへの参加や、自分でアプリを作ってみるなど、実践的な経験を積むことでスキルを習得することができます。

コミュニティやSNSでの情報共有

エンジニア向けのコミュニティやSNSでは、多くの情報が共有されています。新しい技術やトレンドを把握するためにも、積極的に参加してみることをおすすめします。

ポートフォリオの作成と活用

ポートフォリオは、自分のスキルや作品をアピールするための重要なツールです。自分が作成したアプリやプログラムを公開し、自分のスキルを証明することができます。

インターンシップや研修プログラムに参加する

インターンシップや研修プログラムに参加することで、現場の実務に触れることができます。また、実際にエンジニアとして働くことで、必要なスキルや知識を習得することができます。

新卒入社者が成功するためのポイント

新卒入社者がエンジニアとして成功するためには、以下のようなポイントがあります。

会社のカルチャーに合わせた選択

エンジニアとして働く会社は、それぞれ異なるカルチャーや特性を持っています。自分に合った会社を選択することが、長期的なキャリアアップにつながります。

研修プログラムやOJTに積極的に参加する

新卒入社者は、研修プログラムやOJTを通じてスキルを身につけることができます。積極的に参加し、スキルを習得することが成功への近道です。

プロジェクトを通じてスキルアップする

新卒入社者は、プロジェクトに参加することで、実践的なスキルを身につけることができます。自分がアサインされたプロジェクトに熱心に取り組むことで、スキルアップにつながります。

中途採用者が成功するためのポイント

中途採用者がエンジニアとして成功するためには、以下のようなポイントがあります。

自己学習の工夫とポイント

中途採用者は、自己学習によってスキルを身につける必要があります。スキルアップに必要な書籍やオンライン学習プログラムを活用することができます。また、SNSなどのコミュニティに参加し、情報収集を行うことも有効です。

実務経験を積む

中途採用者は、プログラミングの実務経験を積むことが重要です。オープンソースプロジェクトや自分でアプリを作成するなど、実践的な経験を積むことがスキルアップにつながります。

職務経験を活かす

中途採用者は、以前の職務経験を活かすことができます。例えば、以前の職場で使っていたシステムのリプレイスや、業務改善に取り組むことで、自分の強みを生かすことができます。

まとめ

エンジニア未経験者がエンジニアとして働くためには、プログラミング言語やフレームワーク、データベースなどの技術的な知識やスキルが必要です。また、自己学習や研修プログラムに参加することで、スキルを習得することができます。新卒入社者は、手厚い教育体制を利用し、積極的にスキルアップに取り組むことが成功への近道です。一方、中途採用者は、自己学習や実務経験を積むことがスキルアップにつながります。いずれの場合も、継続的な学習やコミュニティ活動、ポートフォリオの作成と活用が成功への鍵となります。

エンジニアになるためには、一朝一夕にスキルを身につけることはできません。しかし、継続的な学習と積極的なスキルアップによって、必ずエンジニアとしてのキャリアアップが可能です。また、成功するためには、自分に合った会社を選択することや、実践的な経験を積むことも重要です。

エンジニア未経験者がエンジニアとして働くことはきついという意見もありますが、現代では多くの人がエンジニアとして働くことを目指しています。エンジニアとして働くために必要なスキルを身につけ、努力を重ねることで、多くの人が成功を収めています。

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