プログラマー/エンジニアが年収アップしたいならスキルを磨くよりも前にすべきこと

佐藤さん(30)
佐藤さん(30)

会社の給与テーブルをみるとこの会社で出世しても年収がほとんど上がらず絶望しています。なにか良い方法はないでしょうか?

中澤さん(28)
中澤さん(28)

給与上げてほしいと相談しても無理と言われてどうして良いかわからないです。

大沢
大沢

年収は上げるのは実は意外と簡単だったりします。私が社会人4年目で年収が900万になったのですが、その経験の中で重要だと思ったことをこの記事にまとめてみたので是非、参考にしてみてください。

なぜあなたの年収が低いのか?

大沢
大沢

中澤さんに質問です。なぜあなたの年収が低い原因はなんだと思いますか?

中澤さん(28)
中澤さん(28)

…。

中澤さん(28)
中澤さん(28)

私の実力が不足しているのが原因ですかね?

大沢
大沢

実力と希望がマッチしていないことが原因と考えることは間違いとは言いませんが、実はその考え方をしている人は年収が上がりにくい傾向があると思ってます。まずはそれはなぜかについて解説します。

多くの人は中澤さんと同じように実力不足という考えている人が多いと思われます。それが新しい技術スキルを習得するモチベーションになるので、とても良いことです。しかし、技術を磨いているだけだと年収が上がりにくいことが多いので注意が必要です。

多くの企業はあなたの実力をちゃんと評価できていないから

多くの会社は会社員を適切に評価できる評価制度がないことが多いです。なんとなく会社が大きくなってきて評価制度が必要だよねってことで最初に作った評価制度が改善されないままのことが多いからです。会社で働いている人もそこに対して疑問を持つことなくなんとなく上司の評価であなたの年収が決まっていることが多いです。

中には日報を書いて上司に報告したり、会議のファシリテートをしたりとアピール上手な人は年収が上がることはありますがこれは小手先のテクニックでしかないと私は考えています。エンジニアだったらちゃんとして技術スキルを評価してもらうべきです。

多くの企業は先行投資を控えてリスクを少なくしたいから

特に自社でサービスしている機能で多いケースですが開発というものはすぐにお金にならないことが多いです。新しい機能を開発したとしてもそれがユーザーに受け入れられて、利益に直結するような数字につながれば良いですが100発100中で当てられることはほとんどないです。つまり機能開発というものは不確実性が高い投資になります。

そのためエンジニアを新しく採用してそれが利益につながるかと言われると尻込みしてしまう経営者が多いです。それよりも広告費や営業職の採用へ予算が使われて、上手く行ってない会社ほどエンジニアの投資がおろそかになってしまいます。その結果、少ないエンジニアに対して多くの仕事が割り振られてしまい割の良い仕事になっていないことがスタートアップなどだと特に多いです。

設定した賃金テーブルが時代遅れになっている可能性があるから

さらに最近だとインフレが進んでいるためお金の価値自体が下がっています。にもかかわらず給与が据え置きになっていたら実際の価値とは乖離してしまいますがそれにともなって社員の給与を変更している企業はまれです。また最近はスタートアップへの投資が活発になっています。そのためエンジニアの相場が大きく上がってきています。こういった時代の流れが給与に反映されていないケースは古くからある企業だと多いです。

大沢
大沢

このようにあなたの年収を適切に評価できてなかったり、適切な評価に気付かずに社員を安い給与で働かせている会社は多いです。それが多くの人に当てはまる年収の上がりにくい原因です。

中澤さん(28)
中澤さん(28)

それはそうかもしれないですが、どうしたら自分の適切な年収を知ることができるのでしょうか?

大沢
大沢

良い質問ですね。次は自分の適切な年収をどうやったら把握できるかについて解説しますね。

適切な年収を見極めるには?

大沢
大沢

適切な年収を見極めるには?そこに対する私の答えは転職活動をしてみる他に方法はないです。

中澤さん(28)
中澤さん(28)

転職活動ですか?でもなんか大変そうなイメージがあります。会社にバレても嫌なので大丈夫ですか?

大沢
大沢

安心してください。実は私は毎年、転職活動をしています笑。しかも年に2回転職活動する年もありあます。

中澤さん(28)
中澤さん(28)

え!?そんなに転職活動をしていて忙しくないですか?

大沢
大沢

最初は日程の調整が大変でしたが、最終的には良い方法を見つけて、これだけ転職活動をしていても負担にならない転職活動の方法を編み出しました。

中澤さん(28)
中澤さん(28)

転職活動を効率的に行う方法ついて知りたいです!

大沢
大沢

はい!それについても本記事で解説しますが、その前になぜそれだけ転職活動をする必要があるか?について解説させてください。

そもそも適正な年収とは?

そもそも先ほどから適切な年収ということをお話してましたがこれはなんのことか定義します。端的に言うと適切な年収とはエンジニアの転職市場の相場でしかありません。いくらお金を払ったらどんなエンジニアが働いてくれるかということでしかありません。

経営者もエンジニアの相場はざっくりとしか把握してない

そんな適切な年収についてですが経営者もそれについてちゃんとは把握できてないです。システムがいくらあれば作れそうかというところまでは把握してはいますが一人ひとりのエンジニアがいくらで働いてくれるかということは現状、エンジニアに払っている給与からしか把握できません。なので、とりあえず低い給与で求人を出してみて応募が来るかどうかでしか相場を判断する他ありません。

相場も年々上昇しているのでそれに気づいていない。

ニュースなどではエンジニアのコストが高騰していることを知っている経営者は多いかもしれないですが今払っている給与でエンジニアが働き続けている限りは、エンジニアの相場の値上がりを実感できている経営者は少ないです。そのため多くの経営者は現在のエンジニアの相場について理解があることは少ないです。

大沢
大沢

もしあなたがここ1年で転職活動したことがない場合はあなたの相場は実は思い込みの相場になっていて損している可能性が高いです。

今の適切な年収を知るためには転職活動が唯一の手段

今、説明したように適切な相場を熟知している人はほとんどいないです。知っている人がいるとすればエンジニアの転職活動に携わっている人か転職活動をいましている人だけになります。

また転職活動している人は年収がどれくらいになったかということは発信しないことが多いです。なぜかというと自分が転職活動していることを会社にバレてしまうと気まずいからです。

また自分の年収について話すことは高かったら自慢になって、低かったら恥ずかしい思いをするのでなかなか話しづらい内容です。なので情報もネットにあまりなく自分でやってみるしか、なかなか適切な年収について把握することは難しいです。

大沢
大沢

なので自分の適切な年収を知るために転職活動だけしてみましょう。必ずしも転職する意思がなくても自分の相場を知っていることはとても重要です。

転職活動しても安易に転職しないことも重要

中澤さん(28)
中澤さん(28)

わかりました!それでは転職活動始めます。

大沢
大沢

はいぜひ始めてみてください。ただし注意点ですが転職活動しても安易に転職しないことが重要です。

中澤さん(28)
中澤さん(28)

どういうことですか?結局、転職しないと年収は上がらないイメージですが…

大沢
大沢

そうですよね。ここについては実体験をもとに解説していきます。

転職して内定をもらうと嬉しくて冷静な判断ができないことが多いです。会社の良いところばかり見えて悪い点を見落としてしまっていることが多いです。わたしは2社目の転職で失敗したと思っていました。内定をもらった直後は嬉しくてとても会社が魅力的に見えてました。

けれど入社して数ヶ月して気づいたのですが内情は自転車操業のような状況で経営状況が大きく悪化していた状況でした。これについては事業が黒字化しているのかとか黒字化の見込みはあるのかといったところを事前に確認知ておけば気付けることでしたが内定をもらって嬉しい思いもあって見落としていました。転職した結果、その後の年収アップに限界が来たため会社を転職することになりました。

またエージェントを使っている場合は意思決定を急かされることが多いのでついつい転職を即決してしまいがちです。ただし普通の転職エージェントであれば内定を辞退しても特に問題ないので即決する必要はありません。

なので内定をもらって相場がわかったら次にすべきことは本当に転職しても後悔はないかです。それで転職の決意が固まっても1週間はエージェントや転職先に伝えないでください。

次にあなたがすべきことは現職との交渉です。ここは新たにもらったオファーを見せつつ自分に都合が良い条件を交渉しましょう。もしあなたがそれなりに頼りにされている人材だったらある程度給与がかわるはずです。

交渉後の会社の給与とあなたが転職したいと思った会社を比較してそこではじめてどっちにするかの決断をすべきです。それでも転職したいのであればオファーを受ける決断をしましょう。

効率的に転職活動をするコツ

大沢
大沢

それでは前提も共有できたので効率的に転職活動するコツについて解説しますね。

中澤さん(28)
中澤さん(28)

待ってました!よろしくお願いします。

転職活動を普通にやろうとするとかなり大変です。とくに転職したい企業のリストアップや業界の情報収集、自己分析、採用書類の準備、日程調整などで時間をとられます。普通にやると就業後の8割は予定が埋まってしまいかなり疲弊します。また面接の結果が良くなく、次の選考に進めない場合は精神的に辛かったりします。なのでなるべく消耗しない方法を考えることが重要です。そこでわたしがおすすめする方法は次の3つです。

  • スカウト型求人サイトへの登録
  • 転職ドラフトを利用する
  • 転職エージェントを利用する。

相場を知る目的で転職活動を始める場合は受け身でやるのがおすすめです。向こうから興味をもってくれるのであれば選考は落ちにくいですし、自分を求めている企業像が明確になります。そして中立的な立場である転職エージェントを利用することで情報収集の手間や自分がかんがえてない盲点を補ってもらう効果があります。

スカウト型求人サイトへの登録

スカウト型転職サイトとは登録するだけで企業からスカウトを受けることが出来るサイトです。あなたが登録するときに職務経歴や得意スキルを登録しておくとあなたに興味をもった企業から面接をうけてみませんかといったメッセージが届きます。

登録しておくだけで自分にはどういった会社からオファーが来るかを把握できて、想定年収が記載されていることが多いです。スカウト型求人サイトを使うとある程度、相場を把握することができるので登録しておくことをおすすめします。

また相手の方から興味をもってくれているので選考の通過率が高く無駄に面接を受ける手間が減ったり、選考で落されるストレスが少ないので転職活動の負担を大きく減らすことができます。

私が利用しているスカウト型求人サイトは次のとおりです。

  • Wantedly
  • green
  • Bizreach

転職ドラフトを利用する

転職ドラフトとはリブセンスが運営する転職サイトです。転職ドラフトではエンジニアが自分の職務経歴書やアンケートを記載します。それを見た企業がエンジニアにオファー額を明確にしてオファーするところが特徴です。スカウト型の転職サイトと似ていますが、企業の方からオファー額を決めて声をかけているので自分の相場を明確に知ることができます。

採用に進む前に年収額がある程度、把握できるためミスマッチが少なくなって転職活動を効率的に進めることができます。

転職エージェントを利用する

転職エージェントを利用すると転職活動を大幅に効率化できます。転職エージェントを利用することで以下の作業が大きく効率されます。

  • 採用書類を添削してくれる
  • 面接対策をしてくれる
  • 企業調査の手間が省ける
  • 普通の求人サイトに出ない求人が見つかることがある。
  • 採用書類のフォーマットが統一されている
  • 面接に落ちたときの理由を企業から聞ける
  • 日程調整をしてくれる

これらの作業が効率化されることで面接の通過率が高くなります。志望動機は一人で書いていると何が駄目なのかわからず落され続けるようなこともあったりしますが、転職エージェントを利用すると客観的に意見をくれるので、すぐに改善できるようなつまらない理由で落される可能性は大きく下げることができます。面接対策もどうように客観的に見てもらって悪い点を改善できるのでメリットは大きいです。

また転職活動しようと思っても、企業を探すのが大変です。ITの転職となるとIT企業に限らず、どんな企業でも採用をしていたりと選択肢が多いです。その求人情報を一つ一つ見て自分にマッチするかを把握するのが大変です。その作業を転職エージェントが希望を聞いて、代わりにやってくれるため調査の手間が大幅に削減できたり、自分が調べても出てこないような求人に出会えることがあります。人気企業だと中には転職エージェントでしか採用を行ってない企業もあったりします。

もし年収が変わらなかったら

転職活動をするなかでもし年収が変わらなかったとしたら原因はあなたの実力不足の可能性が高いです。けれど、転職活動を通して自分のスキルが至らない部分が見つかったり高い評価を受けているスキルセットに気づけたと思います。そこで何を学ぶべきかをわかってから、はじめてスキルアップの勉強を出来ると考えると闇雲にスキルを身につけるよりは効率的に年収アップをすることができます。なので落ち込まずに目標が見えたと思ってスキルを学んで、業務のなかで使ってみて職務経歴書に書ける実績を積んでいきましょう!

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