プログラミングスクールはやめておけ。お金と時間を無駄にしないためには?

プログラミングスクールに通っただけでは就職できない!?

斉藤さん
斉藤さん

プログラミングスクールに通えば、プログラマーになれるからプログラミングスクールに通ってみようかな。

大沢
大沢

ちょっと待った!

斉藤さん
斉藤さん

え!?

大沢
大沢

プログラミングスクールに通えば簡単にプログラマーになれるとは限りません!

ちょっと、私の話を聞いてください!

斉藤さん
斉藤さん

…(いきなり何?この人)

大沢
大沢

突然話かけてしまい申し訳ありません。私はエンジニア歴5年の大沢と申します。最近はエンジニアの採用に関わっていて、プログラミングスクール卒の人の相談に載るのですが、甘い謳い文句につられて悲惨なことになっている人が多いのでついつい話しかけてしまいすみません。

斉藤さん
斉藤さん

そうなんですね。(ちょっと変だけど悪い人じゃなさそう)

気になるのでもう少し話を効かせてください。

多くの人がプログラミングスクールへ通うとプログラミングを仕事にできると思われています。ただし、この考え方は注意が必要です。プログラミングスクール頼みだと転職活動でつまずくことが多いです。

エンジニアになるには自分で考えて、試行錯誤を繰り返しながら学ぶ心構えが重要です。また、プログラミングスクールの必要性もかなり薄れています。

本記事ではその理由とプログラミングスクールに通うべき人とそうでない人、通ってはいけないプログラミングスクールの特徴について説明します。

プログラミングスクールのメリットが薄れている4つの理由

斉藤さん
斉藤さん

私のプログラミングスクールに通って成功されている人もいますし、転職成功率は90%超えのスクールも多いからさすがに嘘ではないとは思うけど実際のところはどうなの?

大沢
大沢

2018~2020年頃は、プログラミングスクールに通っていると、エンジニアの選考が通過しやすいときがありました。その頃だったらプログラミングスクールに通う理由は十分にありましたが、今は事情が変わってきているので注意が必要です。

斉藤さん
斉藤さん

なるほど。じゃあ成功率も昔のデータをそのまま使ってたりするから高く見えてたのか!

大沢
大沢

そのとおりです!データが何年に計測データなのかはとても重要で4~5年前のデータを使っているところは要注意です。また最新のデータでも、エンジニアとはいえないような職場を斡旋して成功率を高く見せているところもあります。具体的にはPCの操作を教える講師であったり、パソコンの設置やサーバーの監視といった業務も一応転職成功です。そのような仕事も転職率にいれているスクールもあるので転職成功率はあまりあてにならないです。

斉藤さん
斉藤さん

え!?そんなのずるい!

大沢
大沢

また最近は様々な理由からプログラミングスクールに通う意味がかなり薄れています。大きく分けて次の4つ理由があるので解説しますね。

  1. 卒業生が増えたから
  2. 悪い評判が世間に広まったから
  3. 新型コロナウィルスの蔓延の影響
  4. 独学で学ぶための環境が整っているから

理由1: プログラミングスクール卒の未経験エンジニアが市場に溢れているから

プログラミングスクール卒の人が優遇されない理由として大きいのは最近はプログラミングスクール卒の人が増えているからです。そうなってくると他の候補者とそこまで変わらないので何か他に光るものがない限りは書類選考で不採用になってしまうことが多いです。

斉藤さん
斉藤さん

なるほど!たしかにスクールに通っている人最近多いですよね。

大沢
大沢

少ない席を多くのプログラミングスクール卒のエンジニアで取り合っているのが現状で競争が激しくなっています。書類選考でも数が多くて全員を面接することができないので、なにか個性がないと落とさざるを得ないですね。個人的な意見ですが、逆に独学でちゃんとしたポートフォリオがある人のほうが学習能力があるような気がして目を引きます。

理由2: プログラミングスクールの悪い評判が世間に広まったから

プログラミングスクールが普及して、プログラミングスクールの卒業生が増えたことで、悪い評判が広まったというのもあります。Twitterなどを見るとプログラミングスクール卒であっても使い物にならないという評判をよく見かけます。

当然良い卒業生も多くいます。ただし、その場合はなかなか発信されることはありません。悪い事のほうが発信されやすいためバイアスはある程度あるとは思いますがそのような評判をみて警戒心が高まっている印象です。

昔はプログラミングスクール卒だとちゃんと学んでいる印象はありましたが今はプログラミングスクール卒があまり信頼できる肩書ではなくなっています。プログラミングスクール卒だろうが独学だろうがあまり変わらなくなりつつあります。

斉藤さん
斉藤さん

悪い評判があったら改善しようとするんじゃないの?
駄目な授業を提供しても生徒から人気がなくなって損するじゃん。

大沢
大沢

実はプログラミングスクールは生徒からの報酬だけではなく、転職させた場合に転職先からもらえる紹介料を目当てとしているところもあるんです。

斉藤さん
斉藤さん

とりあえず、プログラミングスクール卒という肩書を与えて転職させてるってこと?
真面目に運営するよりも儲かるってこと?

大沢
大沢

そういう経営方針のスクールもあります。スクールも転職さえさせてしまえば、企業から報酬がもらえるのでその報酬につられて簡単にスクールを卒業させて儲けている悪質なスクールも多いです。

理由3: 新型コロナウィルスの蔓延で未経験エンジニアの求人が減っている

新型コロナウィルスの影響により教育にかけるような時間がスタートアップだとほとんどなくなっています。そのため即戦力が求められる風潮が強くなり未経験でエンジニアを採用することに尻込みしている企業は多いです。

なので即戦力を採用したり、フリーランスに仕事を依頼することで人手不足を解消するようになり未経験エンジニアの採用枠が減っています。

斉藤さん
斉藤さん

たしかに…

大沢
大沢

フルリモートに切り替えている会社もあり、そういう会社の場合は教育がとてもしづらく、以前に比べてプログラミング未経験の採用を控えているところも多いです。

理由4: 教材やサービスが増えて独学で学ぶための環境が増えているから

無料でプログラミング入門できる教材は豊富です。どんな技術も無料で学ぼうと思えば学べるような環境が整ってます。書籍などのテキストで学ぶのが大変だという人は動画教材で学ぶこともできます。Udemyは信頼できて動画の質が高く、料金もリーズナブルなので安心です。

また開発していて、自分で解決できない問題に直面して困ったらMentaなどのサービスで現役エンジニアからアドバイスをもらうことも可能です。お金はかかりますがプログラミングスクールに通うことを考えると安く済みます。

学習カリキュラムさえ自分で決めてあとは継続さえできればプログラミングスクールよりも安く、お金もつどつど教材を購入するため途中で挫折したときのリスクが少なく済みます。

斉藤さん
斉藤さん

これはポジティブな要因ですね。たしかにスクールに通わなくても十分学べる環境は整っていますね。

大沢
大沢

そうなんです!動画教材や無料教材も増えているのでかなりリーズナブルにプログラミングを学べる環境は整っています。またChatGPTといったAIチャットもかなり優秀なのでChatGPTに質問することで解決できたりします。ちなみにChatGPTはかなりプログラミングが得意なのでわたしでもChatGPTを頼ることがあります笑。

斉藤さん
斉藤さん

すごい!AIに質問して解決できるなんて時代が思っているより進んでいる。

プログラミングスクールに通うべき人とそうでない人

プログラミングスクールに通うことのメリットが薄くなっているので通うべき人とそうでない人が大きくわかれます。

プログラミングスクールに通うべき人
  • お金よりも時間のほうが重要と割り切れる人
  • プログラミング独学が継続ができなくて真剣に悩んでいる人
  • プログラミングを学習している人と交流をしたい人
  • 30代でエンジニア転職をしたいと思っている人
プログラミングスクールに通うべきでない人
  • 独学が得意で独学でプログラミングを習得できる人
  • 大学生や10代の人
  • 40代以降でエンジニア転職を考えている人
  • 副業するためにプログラミングを学ぶ人

プログラミングスクールに通うべき人

お金よりも時間のほうが重要と割り切れる人は通うべき

プログラミングは独学でも習得できますが、お金よりも時間が重要だという人はプログラミングスクールに通うのも悪くない選択肢です。

独学よりもプログラミングスクールに通ったほうが、スキルの習得が早いことはたしかです。プログラミングスクールは高額ですが、一日でも早くスキル習得ができるのであれば安いと思えるのであればスクールに通うのをおすすめします。

プログラミング独学が継続ができなくて真剣に悩んでいる人は通うべき

プログラミングを独学しようとすると、本当に自分の学び方があっているか不安になります。またある程度人に監視されてないとモチベーションの管理が難しくて挫折してしまう人も多いです。

そんな人がプログラミング学習を継続させるための手段の一つがプログラミングスクールです。ただし、生半可な気持ちだとプログラミングスクールの受講料に見合うだけの価値はないので、転職したいという強い気持ちがあることが前提です。

プログラミングを学習している人と交流をしたい人

プログラミングスクールを利用する大きなメリットは生徒同士の交流です。同じ悩みを持っている人同士で相談したりすることでモチベーションが高く保てることも多いです。またプログラミングを習得しようという向上心のある人とのつながりは今後の人生でも価値のあるものになります。

また社会人になると仕事以外での人間関係が希薄になってきますがプログラミングスクールでは仕事以外での人間関係も生まれます。生徒同士の交流が生まれるようにイベントを設けているプログラミングスクールもあります。

このように同じ目標に向かっている人との交流を楽しみたい人にとってはプログラミングスクールの価値は大きいです。

30代でエンジニア転職をしたいと思っている人

基本的には独学でもプログラミングは習得できますが、カリキュラムの練り方が甘いと時間がかかるってしまいます。30代でエンジニア転職を考えている人は時間が勝負となってきます。30代だと1年過ぎるごとに転職成功率が大きく変わってきます。

最短でエンジニアに慣れるようなカリキュラムで早くスキルを習得して転職する必要があるためプログラミングスクールを利用するのをおすすめします。

こんな人はプログラミングスクールに通うのは無駄

独学が得意で独学でプログラミングを習得できる人

英語を独学で習得してTOEICや海外留学を成功させたり、受験勉強を独学で乗り切ったり、仕事上のスキルを独学で習得できるような人はプログラミングスクールに通う必要はありません。また他のことは独学できなかったけどプログラミングは楽しいから継続できるといった人もプログラミングスクールに通う必要はないです。

独学だと転職サポートを受けられず不安という人は転職エージェントを活用しましょう。最近はプログラミング未経験でも転職サポートをしてくれる転職エージェントが増えています。そうすることで面接対策や採用書類の添削サポートが受けられます。

なので独学でプログラミングが習得できて、人と交流したり、エンジニアになるのを急いでいるわけでないはプログラミングスクールに通う必要はありません。

大学生はプログラミングスクールに通うな!

大学生がプログラミングスクールに通うことはあまりおすすめしません。というのも大学生であればインターンという形でプログラミング未経験でも採用してもらうことができるからです。

少しは独学してプログラミングの知識を身につける必要はありますが、インターンということでスキルが甘い部分については大目に見てくれます。なのでまずは独学でプログラミングスキルを身につけてプログラミングのインターンを受けてみることをおすすめします。

40代以降はプログラミングスクールに通ってはいけない!

30代はプログラミングスクールに通うのをおすすめしますが40代になると逆にプログラミングスクールに通うことはおすすめしません。理由は40代になると普通の方法でプログラミングの実務経験のない人がエンジニアになることは難しいからです。

エンジニアになれる可能性が低いのにプログラミングを学ぶのはコストパフォーマンスが悪いです。なのでもしプログラミングが好きだという人は独学でプログラミングを学んで副業ではじめてみることをおすすめします。

副業するためにプログラミングを学ぶ人

副業目的でプログラミングを学ぶ場合はプログラミングスクールに通うのではなく独学で十分です。理由としてはプログラミングを副業にする場合はLP制作などの簡単な案件が多くなるのでHTMLとCSS、JavaScriptを独学で学ぶだけで十分だからです。

そしてプログラミングスクールに通ったからといって、案件が取りやすくなるかと言われればそういったことはほとんどないからです。手っ取り早く副業をしたいのであれば学習期間の短いShopify構築やWixによるページ作成など学習コストの低い案件もあるのでそれを学ぶのが手です。

副業の場合はプログラミングスキルよりもどう人を集客するかということが重要です。それを教えてくれるスクールはほとんどないです。Mentaなどで上手く行っている人からアドバイスをもらうなどにお金をかけるのが効率的です。

こんなプログラミングスクールはやめておけ!

時間とお金を無駄にするプログラミングスクールの特徴

  1. 学習期間の短いプログラミングスクール
  2. 無料のプログラミングスクール
  3. 転職保証のプログラミングスクール

学習期間の短いプログラミングスクール

学習期間の短いプログラミングスクールは注意が必要です。というのもスクール卒業生のプログラミングスキルの習熟度はそのスクールの学習時間に比例するからです。

つまり学習期間の短いプログラミングスクールは卒業生の評判が悪いことが多いです。そういったスクールを卒業するとその悪評が自分にもつきまとうのでおすすめしません。

目安としては業務後に学ぶ学習スタイルの場合は5ヶ月以上、会社を辞めてプログラミング学習にフルコミットの場合は3ヶ月です。この期間を下がるようだと、学習が十分でない可能性が高いので注意が必要です。

無料のプログラミングスクール

無料のプログラミングスクールもあまりおすすめしません。無料のプログラミングスクールの多くは、授業料ではなく転職させた時の紹介手数料で儲けをだしています。

そのためスクール生に対してプログラミングを習得させることよりも、転職させることのほうが重要になってきます。すると仕事としての魅力がないIT系の仕事先を紹介されることがあります。

紹介されるだけなら良いですが多くの無料プログラミングスクールでは紹介されたところ面接を受けなけることが義務付けられたり、内定を辞退すると違約金が発生するなどの契約を事前に結ぶことが多いので注意が必要です。

転職保証のプログラミングスクール

転職保証は注意が必要です。これも無料プログラミングスクールの仕組みとほとんど同じです。魅力のない職場を紹介されて面接を受けに行かなかったら返金の対象にならなかったり、内定辞退したら返金の対象にならないことが多いです。

転職保証という言葉は魅力的に思えますが、こういった言葉に頼らずに自力で内定を得ようとする意思が重要です。ただし転職サポートを受けたり転職エージェントのサポートが受けられるなら、効率的に転職活動を進めることができるので受けましょう。

プログラミングスクールに通うか迷っている人は?

まずは独学で適正を確かめてみる。

自分でプログラミング学習をしてみたことがない人は独学である程度、学んだ上で向き不向きを確認したほうが良いです。あまりにもプログラミングをしていて苦痛に感じるのであればプログラミングスクールはおすすめしません。

またプログラミング始めてみたいけれど、環境構築が上手く行かないなどの初歩的な内容で挫折してしまう人もいます。その場合は、知り合いのエンジニアを探してみたり、Mentaでエンジニアに相談したり、Conpassなどでプログラミング初心者向けの勉強会があったりするのでそこで聞いてみるのをおすすめします。

まずはある程度プログラミングに取り組んでみて苦痛ではないけど、仕事が忙しくて継続できないなどの要因で失敗するのであればプログラミングスクールに通うのも一つの手です。プログラミングスクールは高額だったり、就職先が限定されるような契約を結ばせられるなどの負担があるため最初は独学でやってみるのをおすすめします。

先ほど30代の人がプログラミングを学んで転職を考えている場合は、プログラミングスクールに通うのをおすすめしましたが、そんな方でもまずは1ヶ月はプログラミング独学で適正を確認すると良いでしょう。

楽しく独学を進められるなら独学がおすすめ

楽しくプログラミング独学でできるのであればそのまま学習し続けるのをおすすめします。ただし、一人だとどのぐらいのペースで進めるかといったことが課題になります。優良プログラミングスクールの平均習得時間が5ヶ月なので独学の場合は6ヶ月~1年でポートフォリオを公開できるところを目指すのをおすすめします。

まずは3~4ヶ月でなんとか動くようなWEBページを公開してみて、そこからポートフォリオを磨き込んだり、知識を身につけたりするのをおすすめします。

お金に余裕があり、効率的に学びたいならスクールもあり

コスパが良いのは独学ですが、時間的なパフォーマンスを考えるとプログラミングスクールのほうが効率的です。スクールだと質問できたり、効率的なカリキュラムで最短距離でプログラミングスキルの習得ができます。

プログラミングスクールは高額ですが、50万程度であれば自分磨きと割り切ってお金を出せるのであればスクールもおすすめです。ただし、適正がない場合はお金を無駄にしてしまうのでスクールに通う場合でもまずは1ヶ月程度、プログラミングを学んで知識を身につけることをおすすめします。

ちなみに、3ヶ月で習得といった短い学習期間で学ぼうとするとエンジニアになるには不十分なカリキュラムの可能性が高いので急いでいたとしても学習期間が5ヶ月以上あるプログラミングスクールをおすすめします。

会社を辞めてフルコミットできるのであれば3ヶ月でもプログラミング習得は可能ですが、それはリスクが高いのでおすすめはしません。

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