Pythonのインストール方法からバージョン管理、パッケージ管理まで!一度にわかる完全解説

はじめに

Pythonは、多くの人々に愛されるプログラミング言語の一つです。しかし、Pythonを使った開発を行うためには、まずPythonをインストールする必要があります。インストール方法は複数あり、初心者にとっては特に混乱を招くことがあるため、この記事では、Pythonのインストール方法について詳しく解説します。初心者向けの手順から、バージョン管理やパッケージ管理など、より高度な開発環境の整備方法まで幅広く紹介します。

Pythonのインストール

インストール方法は大きく分けて2通り

Pythonをインストールする方法は大きく分けて2通りあります。

  • 【初心者向け】公式サイトからインストーラーをダウンロードしてインストール
  • 【中級者・上級者向け】バージョン管理ツールをインストールしてPythonをインストール

一つは公式サイトからPythonのインストーラーをダウンロードしてインストールする一般的な方法です。

もう一つは中級者向けになりますがPythonのバージョン管理ツールをインストールして、そのツールでPythonをインストールする方法です。バージョン管理ツールを利用することで様々なバージョンのPythonの切り替えができるようになります。環境ごとにPythonはわずかに違いがあるので、特定のバージョンでしか動かないコードなどがあった場合はバージョンの切り替えができる為便利です。

ただし、これからプログラミングを学ぶ人の場合は、教材で使われているPythonのバージョンを利用するか、指定がない場合は最新のPythonを公式インストーラーで入れるのが、簡単で挫折しづらく、お手軽なのでおすすめです

【初心者向け】とりあえずPythonを使ってみたい場合

Pythonの公式インストーラーでインストールする。

基本的には一般的なソフトウェアをインストールする手順とほとんど変わらないです。以下の手順に従ってインストールしてみましょう。

  1. 公式ウェブサイトからインストールする方法 公式ウェブサイトからPythonのインストーラーをダウンロードし、インストールする方法です。以下の手順でインストールできます。
  2. https://www.python.org/downloads/ にアクセスします。
  3. ダウンロードページで、自分が使っているOSとアーキテクチャに合わせた最新版を選択します。
  4. ダウンロードしたファイルを開き、インストールの指示に従います。

この方法は、Pythonの公式サイトからダウンロードできるため、簡単にインストールできます。

【中級者・上級者向け】バージョンやパッケージ管理ツールから入れる

Pythonに慣れてきた方や、プログラミングに慣れている人がPythonの環境構築をする際には、Pythonのバージョン管理ツールをインストールすることをおすすめします。これにより、必要に応じてPythonのバージョンを切り替えることができます。また、pipは便利ですが、依存解決やチーム開発にはより機能の豊富なパッケージ管理ツールの使用をおすすめします。

特にこだわりがない場合は、Pipenv+pyenvの組み合わせかPoetry+pyenvの組み合わせをおすすめします。PipenvとPoetryは同じ環境にいれても大丈夫なので、どっちも入れて試してみるのも面白いです。

  • 定番の組み合わせPipenv+pyenv
  • 最近人気の組み合わせPoetry+pyenv

パッケージ管理ツールについて

パッケージ管理ツールの重要性

パッケージ管理ツールは、Pythonのライブラリを簡単にインストール、アップデート、削除できるツールです。Pythonを使って開発を行う場合、外部のライブラリを利用することが多いため、パッケージ管理ツールは非常に重要です。

パッケージ管理ツールを使うことで、開発者は手動でライブラリをダウンロードして、インストールする手間を省くことができます。また、ライブラリの依存関係の解決やバージョンの管理も簡単に行うことができます。これにより、開発者は自分でライブラリの依存関係を調べたり、バージョンの管理を行ったりする手間を省くことができます。

さらに、パッケージ管理ツールを使うことで、プロジェクト毎に必要なライブラリを管理することができます。プロジェクトごとに仮想環境を作成し、必要なライブラリをインストールすることができるため、異なるプロジェクトで異なるライブラリのバージョンを使うことができます。

以上のように、パッケージ管理ツールは、Pythonの開発において非常に重要な役割を担っています。ライブラリのインストールや管理を簡単に行い、開発者がより効率的に開発作業に取り組めるよう支援してくれます。

Pipenvのインストール方法と簡単な使い方

pipenvは、Pythonのプロジェクトで必要なパッケージを管理するためのツールで、簡単なコマンドで環境を作成できます。また、pipenvは、パッケージの依存関係を自動的に解決してくれるため、依存関係の管理が簡単になります。

  1. pipenvをインストールします。
pip install pipenv
  1. プロジェクトフォルダで、以下のコマンドを実行して仮想環境を作成します。
pipenv install
  1. パッケージを追加するには、以下のコマンドを実行します。
pipenv install パッケージ名
  1. 依存関係を解決し、ロックファイルを作成するには、以下のコマンドを実行します。
pipenv lock
  1. 作成した仮想環境にアクセスするには、以下のコマンドを実行します。
pipenv shell

以上が、pipenvの基本的な使い方です。pipenvは、仮想環境の作成やパッケージの管理が簡単になるため、Pythonの開発において非常に便利なツールです。

Poetryのインストールと簡単な使い方

poetryは、Pythonのプロジェクトで必要なパッケージを管理するためのツールで、依存関係の自動解決や仮想環境の作成が簡単に行えます。また、poetryは、pyproject.tomlというファイルにパッケージ情報を記述することで、簡単にパッケージを管理できます。

  1. poetryをインストールします。
curl -sSL https://raw.githubusercontent.com/python-poetry/poetry/master/get-poetry.py | python -
  1. 適当なPythonのプロジェクトを作成して、そのフォルダで、以下のコマンドを実行してプロジェクトを初期化します。
poetry init
  1. パッケージを追加するには、以下のコマンドを実行します。
poetry add パッケージ名
  1. 依存関係を解決し、ロックファイルを作成するには、以下のコマンドを実行します。
poetry lock
  1. 作成した仮想環境にアクセスするには、以下のコマンドを実行します。
poetry shell

以上が、poetryの基本的な使い方です。poetryは、パッケージ管理に特化したツールで、依存関係の解決や仮想環境の作成が簡単に行えるため、Pythonの開発において非常に便利なツールです。

pipenvとpoetryは、Pythonのパッケージ管理に特化したツールで、依存関係の解決や仮想環境の作成が簡単に行えます。どちらのツールもPythonの開発において非常に便利なため、自分に合ったツールを選んで、Pythonの開発を進めていきましょう。

バージョン管理ツールについて

バージョン管理ツールの重要性

Pythonのバージョン管理は、異なるバージョンのPythonが互換性のないコードを含んでいる場合、問題を引き起こすことがあります。そのため、Python開発者は、バージョン管理を適切に行う必要があります。

バージョン管理ツールを使用することで、Pythonの複数バージョンをインストールしたり、プロジェクトごとに異なるバージョンのPythonを使用することができます。また、Pythonのバージョンのアップグレードやダウングレードが簡単に行えます。

代表的なバージョン管理ツールの紹介(pyenv、pythonloc)

以下に、Pythonのバージョン管理ツールの代表的なものを紹介します。

  • pyenv
  • pythonloc

【pyenv】

pyenvは、Pythonのバージョン管理ツールの1つであり、複数バージョンのPythonを管理するためのツールです。簡単に別のPythonバージョンをインストールして、プロジェクトごとに異なるバージョンを使用することができます。

【pythonloc】

pythonlocは、WindowsでPythonのバージョンを管理するためのツールです。Pythonのバージョンをインストール、アンインストール、および切り替えを行うことができます。

バージョン管理ツールPyenvの使い方

ここでは、pyenvの使い方を紹介します。

  1. pyenvをインストールする。

pyenvをインストールするには、コマンドラインで以下のコマンドを実行します。

curl https://pyenv.run | bash
  1. pyenvを使用して、別のPythonバージョンをインストールする。

以下のコマンドを実行して、Python 3.7.3をインストールします。

pyenv install 3.7.3
  1. pyenvを使用して、プロジェクトごとに異なるPythonバージョンを設定する。

プロジェクトのルートディレクトリで、以下のコマンドを実行して、Python 3.7.3を使用するように設定します。

pyenv local 3.7.3
  1. プロジェクトに必要なパッケージをインストールする。

必要なパッケージをインストールするには、pipを使用します。これで仮想環境にライブラリがインストールされます。ただし、パッケージ管理ツールを併用する場合は、パッケージ管理ツールのインストール方法でインストールするのをおすすめします。

pip install requests

Pythonの環境管理ツール一覧

Pythonのバージョン管理やパッケージ管理は様々なツールがあるので、比較をまとめたので参考にしてみてください。

名前Pip + venvPipenvPoetrypyenvpythonlocConda
依存関係の管理
依存関係の解決
Pythonの管理
環境に依存しない
Pythonに含まれる
プロジェクト毎に依存関係を管理
セッションの状態を変更する必要がある
クリーンビルド・パブリッシュフロー
古いPythonバージョンのサポート
スクリプト用の環境の作成
プロジェクトの関数をCLIから実行

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