pandasのsortメソッドは、データの並べ替えを行うための重要な関数です。本記事では、sortメソッドの使い方と注意点について詳しく説明します。
sortメソッドの種類と基本的な使い方について
pandasのsortメソッドには、以下の2種類があります。
- sort_values()
- sort_index()
これらのメソッドは、それぞれ異なる方法でデータの並べ替えを行います。基本的な使い方については、次節以降で詳しく説明します。
要素でソートするsort_values()について
sort_values()メソッドは、DataFrameやSeriesの要素に基づいてデータの並べ替えを行います。以下は、基本的な使い方の例です。この例では、dfを年齢
列で昇順にソートしています。
import pandas as pd
df = pd.DataFrame({
'名前': ['山田', '鈴木', '田中', '佐藤'],
'年齢': [32, 25, 47, 19]
})
# 年齢で昇順にソート
df_sorted = df.sort_values('年齢')
print(df_sorted)
実行結果
名前 年齢
3 佐藤 19
1 鈴木 25
0 山田 32
2 田中 47
インデックスでソートするsort_index()について
sort_index()メソッドは、DataFrameやSeriesのインデックスに基づいてデータの並べ替えを行います。以下は、基本的な使い方の例です。この例では、df DataFrameをインデックスで昇順にソートしています。
import pandas as pd
df = pd.DataFrame({
'名前': ['山田', '鈴木', '田中', '佐藤'],
'年齢': [32, 25, 47, 19]
}, index=[3, 1, 2, 0])
# インデックスで昇順にソート
df_sorted = df.sort_index()
print(df_sorted)
実行結果
名前 年齢
0 佐藤 19
1 鈴木 25
2 田中 47
3 山田 32
3. sort()とsorted()との違いについて
pandasのsort()メソッドは、インデックスまたは列名に基づいてデータフレームを並べ替えます。sorted()はPythonの組み込み関数で、リストやタプルなどのIterableを並べ替えます。sort()とsorted()の主な違いは、sort()は元のデータフレームを破壊的に変更するのに対し、sorted()は新しいソート済みのオブジェクトを返すことです。
import pandas as pd
df = pd.DataFrame({
'名前': ['山田', '鈴木', '田中', '佐藤'],
'年齢': [32, 25, 47, 19]
}, index=[3, 1, 2, 0])
df_sort = df.sort_values(by='年齢')
print(df_sort)
# sort()ではこのように書く
df.sort_values(by='年齢', inplace=True)
lst = [3, 2, 1, 0]
lst_sorted = sorted(lst)
print(lst) # [3, 2, 1, 0]
print(lst_sorted) # [0, 1, 2, 3]
Pandas.sortの注意点
注意点は以下のとおりです。
- sortメソッドは、データフレームの内容を変更するため注意が必要です。
- データに欠損値が含まれている場合、ソートの結果に不正確さが出ることがあります。
関連記事の紹介
pandasのsortメソッドに関連する他の記事を紹介します。
まとめと注意点
pandasのsortメソッドは、データフレームやSeriesの要素やインデックスに基づいたデータの並べ替えを行うための重要な関数です。ただし、データを変更するため注意が必要です。また、ソートしたい列がない場合や欠損値が含まれる場合には、エラーが発生することがあります。これらの注意点に留意しながら、sortメソッドを使用することが大切です。
コメント