30代後半から未経験でエンジニア転職を成功させるには?

伊藤さん
伊藤さん

最近、未経験からプログラミングを学んで転職している人が増えているけど37歳の私でも転職は可能なんでしょうか?

オディゴ
オディゴ

30代後半からの転職活動は難しいと言われているけどちゃんとしたやり方をすれば未経験でも転職は可能になんだ。時間が勝負になるので早く決断して正しいやり方でプログラミング学習と転職活動を進めるのが重要になるよ。あとは大沢くんお願い。

大沢
大沢

はい。私はエンジニア歴5年でエンジニア採用にかかわっています。実際に30代の人を採用したこともあったり、私の周りでも30代後半から転職された方もいて話しを聞いています。そんな私から30代後半でも転職を成功されている方法について解説していきます。

30代後半でも転職している人はいる

最近は未経験でもエンジニアになる人も一般的になりつつあります。多くは20代の方が大半ですが30代や30代後半からの転職も可能です。私の以前の職場でもエンジニア未経験にもかかわらず転職されて活躍されている方がいます。なので30代半ばから転職を考えることは決して遅すぎることはないです。

30代半ばからでも遅くない理由

30代半ばからでも遅くない3つの理由

  • エンジニアは常に新しい技術を取得し続ける必要があるから
  • エンジニアが不足していて未経験でも採用せざるを得ない状況だから
  • 少子高齢化が進み年齢関係なく採用せざるをえないから

エンジニアは常に新しい技術を取得し続ける必要があるから

エンジニアというと能力的な問題を心配される方はいると思いますが、歳をとったからといって能力が著しく下がるということは基本的にはないです。というのも優秀なエンジニアの方は歳をとろうが50代になっても新しい技術を吸収し続けています

30代半ばは、エンジニア人生のはじまりに過ぎずこれからも常にあたらしいことをキャッチアップし続けるのが普通です。IT業界は数年前の技術がもうすでに時代遅れになっているということが日常茶飯時です。なので新しい技術ができたらみんな同じラインでスタートするためいつからエンジニアになっても遅いということはないです。強いて言うなら好奇心を失わずに新しいことに挑戦し続ける姿勢が重要です。

エンジニアが不足していて未経験でも採用せざるをえない状況だから

IT業界ではエンジニアがとにかく不足しています。特に採用力が大手ほどないスタートアップや中小企業では未経験者でもポテンシャルを見込んで採用する必要があります。それはなぜかというとITスタートアップへの投資が活発になっていてITスタートアップ同士でも人の取り合いが発生していて、それなりに経験のある人は引く手あまたな状況です。なので採用力が劣っている企業の場合は未経験者でもある程度、積極的に採用する必要が出てきています。


また成長産業はいまのところIT業界に限られているので積極的に投資が集まっています。一方でプログラマーの供給がほとんど追いついていないです。これは世間がプログラミングは難しいというイメージであったり転職するにしてももう遅すぎるという思い込みがエンジニアの供給不測を招いています。

少子高齢化が進み年齢関係なく採用せざるをえないから

少子高齢化が進むにつれて今までの若手の定義がどんどん後ろ倒しになっています。平均年齢が48歳の現代においては30代はまだまだ若手です。20代だけで組織を作ろうとすると無理が出てくるため年齢によって採用基準を設けることは現実的に無理が生じ始めています。

そして人生が100年時代になると今ある仕事の多くがテクノロジーに取って代わるなどして同じ仕事で食い続けるのが難しくもなっています。よってキャリアを変えることはこれからは一般的になるでしょう。

エンジニア未経験30代後半から転職は簡単ではない理由

30代後半からの転職活動は遅くないとは言いましたがだからといって簡単にできるわけではありません。30後半からの転職が簡単だと思うと、気軽に目指して壁にあたったときに心が折れて時間を無駄にしてしまう可能性があります。なのであらかじめどのような障壁があるのかを理解しておくことは重要なので洗い出しておきます。

エンジニア未経験30代後半から転職は簡単ではない理由

  • 20代が優先されるから
  • エンジニア35歳定年説があるから
  • 今の仕事の待遇を捨てるのがもったいないから
  • 家族を説得する必要があるから
  • 周りの目が気になるから

20代が優先されるから

求人を見ていると20代までのみの採用を受け付けている求人票がちらほらあります。また求人票にかいてなくても30代という理由で書類選考から落としてしまう企業もあります。30代後半から未経験での転職を考えている場合はそれなりに面接数をこなしていく必要があるため大変です。

エンジニア35歳定年説があるから

IT業界では35歳定年説というものがありました。一昔前まではエンジニアの能力は35歳で成長が止まりキャリアを変える必要があるという説です。今となっては35歳で定年するエンジニアなんてほとんどおらず信じている人は少ないです。

しかし採用の際は意識されていることがあります。35歳相応の給与を支給するためにはコーディングではなくマネジメントに業務をシフトさせて欲しいという背景があります。そのため35歳あたりを境目に給与アップを求めてマネージャーになる人が増えていくことになります

もし30代後半のプログラマーの人がいる場合、その上司として30代前半の人が就くことになりますが日本社会だと年齢の上下が意識されることが多く、年下の上司からしてみると年上の部下は扱いづらいので採用をためらう結果になってしまいます。

ちなみに、エンジニア35歳定年説については詳しく解説しているので、気になる人はこちらの記事も参考にしてみてください。

今の仕事の待遇を捨てるのがもったいないから

年齢に応じた適切な給与をもらおうとするとプログラマーだと給与が少ないことを覚悟したほうが良いでしょう。良くても400万円代前半になることを覚悟したほうが良いです。もしあなたが30代後半での転職を考えると待遇が物足りなく感じるかもしれません。今の待遇を捨ててまで転職するのは大変かもしれません。

家族を説得する必要があるから

もしあなたに家族がいる場合は説得する必要があります。問題となるのはまずは年収が大きく下がることです。これは事前に家族と相談しておきましょう。

次に転職して2〜3年はプライベートな時間が少なくなることも納得してもらいましょう。転職して2〜3年間はスキルを身につけるために仕事が終わってからも勉強する必要があります。土日もある程度、勉強する必要があります。

もしあなたが大手に勤めているのであれば会社の信用が下がることも意識しておきましょう。基本的に大手は中途の場合はある程度経験年数のある人しか採用しません。すると転職先は中小企業が不安定な零細企業しかなくそれで不安に思う人も多いと思います。もしこれから住宅ローンを組むことを考えている場合なども大きな問題になるので考えてから転職する必要があります。


このように家族からの了承を得るためのハードルがいくつかあるためエンジニア転職は難しいです。ですがあなたが本当に叶えたいキャリアがエンジニアなら諦めず説得しましょう。

周りの目が気になるから

基本的には30代半ばからエンジニアに転職することに理解のある人はいません。きっと知人に話たらそんなことやめたほうが良いと言われると思います。そしてプログラミングの勉強をするとなると付き合いも悪くならざるを得ないので、良くは思ってはくれないでしょう。そう思って一歩を踏み出せない人は結構多いとは思います。

ただし、自分の中でエンジニアになることが最適だという覚悟ができていればこれは無視してしまうのが良いと思います。人と違うことをしようと周りから理解を得られないのは当然のことなので気にせずに進むのが良いでしょう。

30代未経験でも転職できるのがIT業界の懐の広さ

30代後半からの転職は難しいと思われたと思いますが心配しないでください。あくまで簡単ではないというだけでちゃんと熱意さえすれば解決できるようなハードルです。自分がなぜエンジニアになりたいのかということを突き詰めて、上手く言語がさえできればどうにかなります。


また未経験は20代からしか採用しない会社がある一方で、年齢関係なく採用する会社もあるのがIT業界の良いところです。エン・ジャパンの発行している資料によると未経験からの異業種へミドル層が転職できた業界として挙げられていてIT業界がトップ3にはいっています。IT業界は「未経験でも受け入れるケースが多いため」というのが転職コンサルタントのコメントとしてあります。


「IT・インターネット」は「業界の課題を、IT・インターネットで解決する企業、業務支援のSaaS型企業など、業界経験を転用できるケースが多くなっているため」「成長業界で求人案件が多いから」、「流通・小売・サービス」は「上位職への挑戦、年収アップ、キャリアアップ目的のケースが多い」「未経験でも受け入れるケースが多いため」といったコメントが挙げられました。

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2020/21388.html


つまりIT業界は比較的、開放的な業界なので30代であってもチャンスは多く転がっています。

30代半ばの未経験からエンジニア転職に成功している人の一例

私の身近なところでも30代半ばから転職してエンジニアとして成功されている方がいるので特徴を紹介します。なぜ採用にいたったかという裏話も聞いているので表面的な内容だけでなくどういった視線で評価されているかについても参考になると思います。

卒業生の評価が高いプログラミングスクール卒業

人事の人が言ってたことして「ちゃんと入学者を審査しているから優秀なエンジニアを排出しているプログラミングスクール出身」だと言ってました。もしかしたらそのスクールの営業担当社の営業トークをそのまま言っているだけかもしれませんが、そういったちゃんと審査をしているプログラミングスクール卒は入るのは大変ですが卒業したときの価値は大きいです。

このように独学ではなくプログラミングスクールでプログラミングを学んでお墨付きを貰っていることは大きなアドバンテージで書類選考で落とされにくくなる重要な要因の一つです。

会社から出された課題をちゃんと提出する(完璧じゃなくて大丈夫)

これは社長が言ってたことですが課題を提出したことを評価していました。


課題は1週間でちょっとしたページを作成するものでしたが、ほとんどの人が面倒くさがってやらない人が多い課題だったようです。

「(その人が)提出した成果物はほとんど未完成だったけど新しいフレームワークを学びながら少しでも動くものを提出してきたところに熱意を感じた」と言っておりました。

このように完璧に課題を提出できてなくてもどこまでできたかでスキルをある程度みれますし、何より熱意が伝わることが重要なので課題はどんな形でも良いので提出しましょう。

コミュニケーション能力がある

無口なエンジニアが多い職場ではコミュニケーション能力の高さは大きな武器になります。


チームの中のコミュニケーションを活性化して共有漏れをなくしたりすることで手戻りやバグの削減に繋がります。そのためにコミュニケーションをできる人をチームに入れたいという思惑が社長にはありそれがその人を採用するにいたった要因の一つとしてあげていました。

営業経験がある人はコミュニケーションに長けていると思うのでそこを面接でアピールすると良いかもしれません。

30代後半からの転職活動の注意点

スキルアップが見込める職場かを確認する

テスターなどでの採用の場合は仕事をしながらプログラミングの知識を身につけることが難しくなります。テスターとはできたページをマニュアルにしたがって動かしてみて不具合がないかを確認する仕事です。

テスターはプログラミングスキルが身につき辛くテスターとして不毛な時間を過ごしてしまうとスキルアップが遠のくのでなるべくであればコーディングができる職種での採用を目指したほうが良いです。

最初はテスターとして経験が積めたらプログラミングをさせてもらえると口実をもらっても、それが果たされるとは限りません。ミスマッチを感じで転職となるとさらに転職するのが難しくなってくるので最初のエンジニア転職では妥協せずプログラミングが学べるような職種での採用を目指した方が良いです。

最初は単体テストや軽微なバグ修正など簡単なところからやらされる可能性が高い

テスターはあまりおすすめしませんが単体テストをコーディングするのは役立つスキルなので問題ないです。最初は自社サービスを運営しているような会社の場合はスキルがまだ未熟なうちは単体テストなどを通してコーディングを学ぶことが多いです。理由は機能の追加の場合はもしバグが発生してしまうリスクを避けるためであったり自社サービスへの理解を深めるために単体テストをまかせられることがあります。


地味な上にテストフレームワークの使い方など少しクセがある部分もあるので大変かもしれませんが上達への第一歩だと思ってやる必要があります。他に私が学生の頃のインターンで最初に任せられていたこととして軽微なバグ修正などが挙げられます。誤字脱字の修正やJavascriptのコードがバグって動かないのを直したりとそういった地味な修正をやることもあります。

最初は泥臭く地味な作業が多いのでそれを覚悟して徐々に仕事の難易度を上げていくのを受け入れる必要があります。

未経験30代後半から転職活動するときのおすすめ言語

Java

他のPHPやRuby、Pythonに比べると習得難易度が少し高いところはあります。その分、若手の未経験者には敬遠されがちです。若いエンジニアでもJavaは実務経験がなくあまり得意でない人がいます。そのため若い人との棲み分けを考えるとJavaは良い選択肢となります。若手からの人気はないですがJavaで書かれているシステムは多かったり安定して動くことが求められるシステムでは過去の運用実績が豊富なので採用されやすいです。


またベテランエンジニアが多いので30代半ばや後半でも上司が年上である可能性が他の言語に比べると高いので年齢を気にしなくて良い職場に巡り会えるかもしれないです。

JavaScript

WEB開発ではフロントエンドからバックエンドまで幅広い分野で利用されている言語で非常に需要が高い言語です。JavaScriptをおすすめする理由としては人気であることもありますがマークアップエンジニアという選択肢が増えるからです。


マークアップエンジニアとはHTML、CSS、JavaScriptでLP(ランディングページ)などの簡単なWEBページを作るエンジニアで一般的なエンジニアほどスキルセットが求められません。またクラウドソーシングではLP開発案件は多く未経験でもポートフォリオさえあれば仕事を依頼してもらいやすい状況なのでそういったところで副業として初めてみる選択肢が増えて良いのでおすすめしています。

未経験30代後半から転職活動するときの学習方法

独学

まずはじめに思い浮かぶのは独学だと思います。独学でもプログラミングを習得することは可能です。
お金を払う必要がないのでとりあえず気軽にプログラミングを学びたい人にはおすすめです。
趣味でプログラミングを学んでおきたい人にとってはおすすめの学習方法です。
しかし、独学でプログラミングを習得したとしても誰もスキルに対して、お墨付けをもらえなかったり、キャリアの相談や転職先の斡旋などがないため、転職活動でつまずく可能性が高いです。
もし会社を退職して独学でプログラミングを学習することを考えているのであればかなりリスクがあります。

インターン

インターンは主に学生を対象としていますが学習方法としてはおすすめです。
社会人で経験させてもらえるところはほとんどないですが知人の紹介などでもしかしたら副業としてインターンをはじめられるかもしれないです。
お金をもらいながら実践的なタスクに挑みつつ働くことができるのでコスパの良い学習方法です。ある程度スキルを身につけたら転職へも直結しやすいです。

プログラミングスクール

私が直接知っている人で元々違うキャリアからエンジニア転職されたすべての人がプログラミングスクールで学んで転職を成功せています。
プログラミングスクールによる勉強方法のデメリットはお金がかかることですが
時間のない中でプログラミングスキルを身につけるのであれば、時間をお金で買うつまりで払うだけの価値があるスクールはあります。
講師からのキャリアアドバイスや転職先の斡旋については非常に心強いのでプログラミングスキルを身につけること以外のところにも大きな価値があります。
生徒同士の交流が活発なスクールも中にはあるので、卒業後に未経験でエンジニアになった同士で不安を相談し合えることもあります。
オンラインスクールもあり通う時間がない人にとってはおすすめです。多種多様なスクールがあるので自分にあったところを選ぶと良いでしょう

未経験30代後半から転職活動するときのおすすめプログラミングスクール


一部の天才を除いてはプログラミングスクールのほうが独学よりも確実で早くエンジニアになることができます。もしエンジニア転職への意志が固い場合は断然プログラミングスクールがおすすめです。


転職する際のサポートを受けられるのが大きいです。またプログラミングスクールが卒業のお墨付きをしてくれるので何もお墨付きがない独学よりも採用担当者からは信頼されます。仮に独学でプログラミングを習得して、転職に行き詰まりプログラミングスクールで学び直して時間を無駄にするぐらいであれば最初からスクールに通うのが無難です。学んでいるうちにも歳をとっていくので転職を決めたらなるべく早くプログラミングスクールへ申し込むことをおすすめします。


中にはあまり評判のよくないプログラミングスクールも多くお金と時間を失いかねません。スクールによっては卒業生たちが結果を出せずにそこのスクール卒業だから書類選考で落とされるようなこともあるので客観性のある情報源を使って事前によく調べておきましょう。

プログラミングスクールは多種多様なので自分にあったものを選べるとよりモチベーションを高く維持できます。人との交流が好きであれば交流の多いスクールがあったり、プログラミング学習に集中したかったり通うのが面倒であればオンラインもおすすめです。


中には転職だけではなく起業も目指せるスクールもあったりします。プログラミングスクールは多すぎて調べるのが大変という方にはこちらにスクールの一覧をまとめて比較を行っているので参考にしてみてください。

挑戦だけでもしてみる価値はある。

もしエンジニアになりたいという気持ちがあれば挑戦してみるだけでも価値があるので学んでみましょう。

プログラミングスキルが身につくことで人生の幅が広がる

プログラミングができるようになると趣味でサービスをリリースしたりデータを集計したりちょっとした作業を自動化することができるようになります。
そうするとできることの幅が格段に広くなります。仮に実務レベルのスキルがなくても生活を豊かにするという意味ではプログラミングは良いスキルです。
ますはそういった趣味レベルではじめてみると自分の適性もわかり良いかもしれません。

やらなかったことは後悔するがやって駄目だったことは後悔になりにくいから

もし他人の参道を得られなかったり自信のなさで諦めてしまうと後悔につながります。
やってみた上での失敗なら自分の能力が足りなかった場合だと諦めがついて今の仕事などに本気で打ち込めば良いですがやんなかった後悔はあのときやっておけばと言う後悔につながりやすいです。
なので自分が納得できるようなところまで一通りやってみることが将来への後悔に繋がりにくいと考えられます。

近い将来、キャリアを大きく変えるのが一般的になるから

LIFE SIFTの中で言われているように人が100年近く大きな変化の中を生きて、長く働く時代においては人生の中で大きく自分のキャリアをかえることを余儀なくされつつあります。
今はまだこの事実に目を背けていたり、気づいていない人が多いためまだ一般的ではない考え方かもしれません。
けれど今後、徐々にこの考え方が浸透してきて一般的になってからだとエンジニアに転職するライバルも増えていくはずです。
そうなる前にプログラミング学習だけでも始めておくと一歩リードできるのでおすすめです。

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